2015年10月3日のアーカイブ

フォルクスワーゲンの排気ガス規制偽装問題

フォルクスワーゲンのディーゼル排気ガス偽装問題は、色々な意味で自動車業界に深刻な状況をもたらしていると思います。

フォルクスワーゲンの排気ガス規制偽装問題

オートックワンに掲載された国沢光宏さんの記事「 VWの排気ガス規制偽装問題」によると

2兆1千億円と言われているアメリカ政府への罰金を支払えば、VWは現在走っている対象車をそのまま走らせることが可能。
ちなみに2兆1千億円の根拠は、排気ガス規制未対応車に対する罰金が1台あたり450万円。それの48万台分という計算である。

48万台全てを買い取るか、新車に交換か、である。二つとも前代未聞のリコール対応です。

最もコスト的に厳しいのは新車への交換だけれど、VWの生産コスト&流通コストは平均で1台あたり200万円程度。48万台全てを新車交換したって9600億円で済む。

現時点での査定額+お詫びとして5000~1万ドルのキャッシュバックを行うという手もある。

最終的に、フォルクスワーゲンがユーザーに対してどのような対応をするのかわかりませんが、「新車交換」や「キャッシュバック」の対応になったときには凄い現象が発生することが想像されます。

「新車」や「キャッシュ」目当てに、該当するディーゼル車の中古車を買いあさって一儲けする中古車業社が現れるでしょう。
その後、該当するディーゼル車の相場は暴落して廃車の道に。

クリーンなイメージの高かったフォルクスワーゲン社にとっては、歴史に残る痛い出来事となるでしょう。

早く良い方向で、解決することを望んでいます。


投稿者:Tetsu

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