2015年9月24日のアーカイブ

フォルクスワーゲンの不正ソフト問題

フォルクスワーゲンに関するニュースで、これほど大々的に、また悪い意味でのニュースは初めてだと思います。

フォルクスワーゲンの不正ソフト問題
フォルクスワーゲン 不正ソフトは約1100万台に

ドイツのフォルクスワーゲンが、アメリカで販売したディーゼル車およそ50万台に、排ガス規制を逃れるため不正なソフトウエアを搭載していた問題で、フォルクスワーゲンは調査の結果、世界でおよそ1100万台にその不正なソフトが搭載され、排ガスのデータに影響があることが分かったと発表しました。

この問題は、アメリカ環境保護局が今月18日、フォルクスワーゲンが2008年からことしにかけてアメリカで販売したディーゼル車およそ50万台に、排ガス規制を逃れるため不正なソフトウエアを搭載していたと発表したのをきっかけに明らかになりました。
その中でフォルクスワーゲンは、大多数のディーゼル車についてはこのソフトによる影響はないものの、一部の車種については、排ガスのデータが、検査を受けたときと道路を走行したときとでは食い違いが生じる影響があり、その数は世界でおよそ1100万台に上るとしています。

フォルクスワーゲンのウィンターコルン会長は22日、ホームページ上でビデオ声明を発表し、「今回の不正を巡り、顧客の皆様や関係当局、そして世間の人々に心からおわびします」と述べ、陳謝しました。
また、「この問題の全容を明らかにするために、われわれは一切妥協しない」と述べ、事実関係の解明に全力を挙げる姿勢を示しました。
そのうえで、ウィンターコルン会長は「ほんの数人の過ちによって、60万人の全従業員の懸命かつ誠実な仕事ぶりが疑われるようなことはあってはならない」と述べ、組織ぐるみの不正ではなく、あくまで一部の従業員によるものだと強調しました。

今回不正が発覚したフォルクスワーゲンについて、アメリカ環境保護局は、調査の結果によっては最大でおよそ180億ドル、日本円で2兆1600億円に上る制裁金を科すとしており、フォルクスワーゲンの経営が大きな痛手を受ける可能性が出ています。

この問題は「ほんの数人の過ち」と発表されていますが、真実はどうなんでしょうか。

外部からの調査や捜査が行なわれて、悪い結果にならなければいいのですが。


投稿者:Tetsu

タグ