安全な階段1(形状編)

自宅を新築するにあたって、こだわった(重要視)のが階段です。

なぜなら、数年前に自宅の階段から転倒・落下し、痛い怪我をした経験があるからです。(^^;)

日常生活での転倒・転落の死亡者数は、交通事故での死亡者数を上回るそうです。

参考サイト:日本損害保険代理業協会の「交通事故より多い、転倒・転落による死亡事故!!」

転倒・転落の死亡者数の中で、階段での死亡者数は年間680人(平成25年)だそうで、交通事故での死亡者数は年々減少しているのに、転倒・転落の死亡者数は年々増加しているそうです。

そこで、家を新築する時には、必ず安全な階段にしようと考え、自分なりに色々調べてみました。

モデルハウスやオープンハウスに行くと、このような階段を良く見かけませんか。

安全な階段1(形状編)

実はこの「回り階段」が、一番危ないのです。

安全な階段1(形状編)

なぜなら、

  1. この回る(曲り)部分で足を踏み外し、転倒・落下する可能性が高い。(事故の発生を防ぐ度合)
  2. 万が一、階段上部で転倒・落下した場合、この回り(曲り)部分では、落下者を止める機能が低い。(けがを軽減する度合い)

階段の安全性で階段の形状を並べ替えたのがこちらです。

安全な階段1(形状編)

なので新築する我が家は、「折曲がり(踊り場付き)階段」を必須条件にしました。

数年前に自宅を改築した従兄弟も同じ「折曲がり階段」を採用したそうで、その理由は「友人宅の家がそうなってて安全だったから」だそうです。

ちなみに、尾道の加度商さん事務所の階段も、同じ「折曲がり階段」です。加度商さんに依頼される方は、一度 体験してみてください。

しかし現実的には、最近の新築物件に危険な「回り階段」を採用される例が多いと思います。

なぜなら、一番コンパクトな面積で設置できるからです。

しかし、どうしても「回り階段」を採用する場合には、

1.90度を3分割より2分割を選択する

安全な階段1(形状編)

当然、90度を30度に3分割するより、45度に2分割した方が踏む外す危険性が低くなります。

2.2分割する方法を60度-30度分割にする

安全な階段1(形状編)

45度の2分割より、60度-30度の2分割の方が、足を踏み外しにくいそうです。
これは、階段の直線部分から曲がる部分に移動する時に、踏みしろが多い方が踏み外しにくいからです。

3.片方を踊り場にする

安全な階段1(形状編)

階段上部から転倒した時、まずはこの踊り場で落下者を止めることができます。

こうした工夫することにより、「回り階段」でも安全な階段に近づくと思います。

次回は、安全な階段2(踏面・蹴上編)を投稿する予定です。

【お詫び】建築学を学んだことのない私が作成した記事ですので、間違った内容が含まれるかも知れません。間違った内容のご指摘やご意見などがあれば、コメントお願いします。

4 Responses to “安全な階段1(形状編)”

  1. しまじい より:

    自分でよく調べて現場も見る
    これが一番の勉強になってますよね。
    机上計算も必要だけど現場をいかに知るかで
    いい仕事が決まると思います。
    上から目線で失礼 ヾ(^。^;)

    そう言えば、生まれた家・・
    表の部屋から二階への階段、すごかった(汗)
    実際に私か誰か兄妹が落ちたような記憶が・・。

    • tetsu より:

      確かに!
      昨日現場で打ち合わせをしましたが、やはり実際に施工作業をする棟梁が、一番ものを良く知っているように感じました。

      東町の家ですね。
      自分の記憶では、何か押し入れの中にある階段みたいで、階段を上がるではなく登っていましたね。(^^;)

  2. しまじい より:

    そーそー襖を開けたら階段 \(゜ロ\)(/ロ゜)/ありゃ?

    閉じたら押し入れ・・ヾ(^。^;)

    昔、手前が店舗だったから 隠してたのかもね。

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